NY市場サマリー(16日)

, 2019/08/17

<為替> ドルは朝方は上昇していたものの、その後は通商を巡る緊張の高まりと米 利下げ観測で米消費者心理が冷え込んだことを受け、上げ幅を縮小しほぼ横ばいとなった 。ドイツの財政出動に対する期待からユーロが上昇したこともドルの圧迫要因となった。 この日は独シュピーゲル誌が、独連立政権が景気後退に陥った際に備え財政均衡ルー ルを撤廃し、新たな借り入れを行う用意を整えると報道。これを受けユーロ が対ドルで上向いた。 アクション・エコノミクスのアナリストは、報道を受け「ユーロ/ドルは午前中盤の 取引で1.1106ドルと、約2週間ぶりの低水準から切り返した」とし、「外為市場で は欧州中央銀行(ECB)が9月に一段の緩和策を発表するとの見方が織り込み済みとな っているが、このような報道はユーロ/ドル相場の動意となる」と述べた。 前日は、ECB理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁が、ECBが9月の 理事会で一連の景気刺激策を発表するとの見方を示したと米紙ウォール・ストリート・ジ ャーナル(WSJ)が報道。この影響