〔需給情報〕IMM通貨先物、ドル買い越しが減少

, 2019/09/16

米商品先物取引委員会(CFTC)が発表 したデータを基にロイターが算出したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(9月 10日までの週)によると、ドルの主要6通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カ ナダドル、豪ドル)に対する買い越し額は133億3000万ドルと、前週の142億4 000万ドルから減少した。 週前半の外為市場では、ドイツの刺激策に関する報道や、英国が合意のないまま欧州 連合(EU)から離脱する可能性の後退、米中貿易戦争の打開期待を背景に、リスクの高 い通貨が買い戻され、ドルは軟化。 12日には欧州中央銀行(ECB)理事会を受けてユーロが上昇、ドルは一段と下落 した。ECBは、市中銀行が余剰資金をECBに預け入れる際の適用金利である預金金利 を現行のマイナス0.4%からマイナス0.5%に引き下げるほか、利下げに伴い金利階 層化を導入し、マイナス金利の深掘りが銀行に及ぼす影響を軽減することを決定。さらに 11月から月額200億ユーロの債券買い入れを行うほか、銀行を対象とした長期資金