アジア通貨動向(16日)=原油輸入国主導で下落、サウジ石油施設攻撃で

, 2019/09/16

アジア新興国通貨は総じて下落。サウジアラビアの石油施 設が攻撃されたことを受け、原油価格が上昇。米国がイランの関与を指摘し、米イラン間 の緊張が高まっている。 世界の原油供給の約5%を担うサウジの石油施設攻撃を受け、北海ブレント原油先物 は一時、1991年の湾岸戦争以来の大幅上昇を記録した。 DBSは、原油の輸入依存度が高く、原油高で売られやすいアジア新興国通貨として 、韓国ウォン、タイバーツ、インドルピーを挙げた。 原油輸入国インドルピーが0.9%下落し下げを主導。 インドネシアルピアは0.6%安と、取引時間中としては8月6日以来の大 幅安。8月の輸出が市場予想を上回る減少となったことも重し。 フィリピンペソは0.5%安。タイバーツも小幅下落している。 13日が祝日で休場だった台湾ドルと韓国ウォンは0.4%、0 .6%それぞれ上昇。 ただ、サウジ石油施設攻撃でリスク回避ムードが強まり、今後両通貨の上値は抑えら れる、とスカンジナビスカ・エンスキルダ・バンケンのアジア戦略責任者ユージニア・ビ クト