UPDATE 1-ADB、今年のアジア新興国成長率は0.1%と予想 約60年ぶり低水準

, 2020/06/18

アジア開発銀行(ADB)は1 8日、今年のアジア新興国・地域の成長率見通しを、1961年以来約 60年ぶりの低水準となる0.1%に引き下げた。4月時点では2.2 %を予想していた。新型コロナウイルス流行に伴うロックダウン(都市 封鎖)が経済活動に及ぼす影響を反映させた。 来年のアジア新興国の経済成長率見通しは6.2%で維持した。 ADBのチーフエコノミスト、澤田康幸氏は「ロックダウンはゆっ くりと緩和され、一部の経済活動は『新常態』で再開しているが、今年 のアジア太平洋地域の経済は引き続きCOVID-19(新型コロナウ イルス感染症)の影響が続く」との見通しを示している。 また「2021年の高い成長率予想は、今年の弱い数字と比較する ことが主な原因であり、V字型回復にはならない」と指摘。政府が新型 コロナが経済に与える影響に対策を講じ、さらなる感染を阻止すべきと 強調した。 ADBの今年の中国経済の成長率見通しは1.8%で、2.3%か ら引き下げられた。最近の米中関係の悪化はさらなる下