上海外為市場=人民元は対ドルで上伸、基準値の元高設定で

, 2016/01/27

[上海 27日 ロイター] - 27日の上海外国為替市場では、人民元相場が対ドルで上伸した。中国人民銀行(中央銀行)が人民元の対ドル基準値(中間値)を元高水準に設定したことや、中国国有メディアが米著名投資家ジョージ・ソロス氏の元安・香港ドル安予想に対して反論する記事を掲載したことなどを好感した。   人民銀は取引開始前、人民元の対ドル基準値を1ドル=6.5533元に設定。前日(6.5548元)比0.02%元高・ドル安だった。   スポット(直物)取引の人民元相場 は、6.5780元で寄り付いた後、正午ごろ時点では前日終値比0.03%元高・ドル安の6.5797元で取引された。   上海在勤の中国系商業銀行のトレーダーは「外貨需要が弱いようなので、市場は安定を維持した」と話した。   トレーダーらによれば、一部の投資家が一段の元安に備えて防衛策を取る中、26日の取引終盤に大量のドル買いが入った。   オフショア取引の人民元相場 は、オンショア比0.50%元安・ドル高の6.6129元。