米国株式市場=急反落、世界景気低迷不安強まる

, 2019/03/23

米国株式市場は急反落、主要3指数の下落 率が1月3日以来の大きさとなった。米欧の製造業指標が弱く、米国の長短金利が逆転し 、世界景気低迷への不安が強まった。 3月の米製造業活動指標が予想を下回ったほか、欧州や日本の指標もさえなかった。 これを受けて、米国の3カ月物財務省短期証券(Tビル)と10年債<S10YT=R R>の利回りが、2007年以来約12年ぶりに逆転した。長短金利の逆転は景気後退(リ セッション)入りの兆候ともみられる。 エコノミック・アウトルック・グループの首席グローバルエコノミスト、バーナード ・バウモル氏は「景気後退が迫っていると直ちに結論付けようとは思わない」とした上で 、「地平線上に本物の雲が発生しつつある。問題はこれらの雲がどの程度暗くなり、景気 後退の嵐を引き起こすかどうかだ」と語った。 S&P総合500種の主要11セクター中、公益事業のほかはすべ て下落した。 「恐怖指数」の異名を持つシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ ー・インデックス(VIX指数)